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日本サステナブル・ビルディング・コンソーシアムとオートデスクが、CASBEE (建築物総合環境性能評価システム)と Revit (BIM)の連結で提携

2010年02月18日 : PR

ー日本でのグリーン建築の革新的な普及を目指し、世界に先駆け、BIM による CASBEE の評価を可能にー

一般社団法人 日本サステナブル・ビリディング・コンソーシアム(東京都千代田区、理事長:村上 周三、 以下 JSBC )とオートデスク株式会社(東京都中央区、社長:鬼澤盛夫、以下オートデスク)は、建築物の環境性能の向上とその普及を推進するために、建築物総合環境性能評価システム「CASBEE」と、3 次元モデルを利用し、環境に配慮したビルディング・インフォメーション・モデリング(BIM)を実現するオートデスクのソフトウェア「Autodesk® Revit® Architecture (オートデスク レビット アーキテクチャ)」を連結することで提携したと発表しました。

CASBEE は、国土交通省の支援の下に JSBC が研究・開発・運用している建築物の総合的な環境性能を評価・格付けするシステムで、日本国内で広く活用されています。具体的には、室内の健康・快適性や長寿命に資する柔軟性・適応性、さらに景観への配慮などの環境品質を向上させる度合い(Q)と、省 CO2 ・省エネや省資源・リサイクル性能といった様々な建築物起源の環境負荷を削減する度合い(L)を、建築物の総合的環境性能としてそれぞれ 100 点満点で評価し、さらにその割合(BEE=Q/L)の多寡で 5 段階に格付けをします。

JSBC は、CASBEE の持続的な普及拡大を促進する様々な次世代ツールの開発に精力的に取り組んでいます。その一環として、建築 3 次元モデルとの連携により、設計データの統合化と CASBEE 評価の自動化・迅速化に着手しており、設計の初期段階から環境性、安全性、経済性などを正確、かつ明快に解析できる手法の実現を目指しています。この手法により、エネルギー消費や廃棄物の抑制等に資する環境配慮設計を簡便・迅速に行えるように支援し、またその後の設計・建設・運用・解体の全ライフサイクルを通した履歴情報を一元化できるようになります。今回、この実現に向け、建築 3 次元モデルとして、JSBC 会員であるオートデスクの BIM ソフトである Revit Architecture を活用し、関係会員・委員で構成されるワーキンググループの場で CASBEE との連結ソフトを共同開発することになりました。

ワーキンググループでは、2008 年 9 月に Revit Architecture と CASBEE -新築(簡易版)の適合性の検証作業に着手するなど、共同開発に向けた作業を続けてきました。これを受け、2010 年 3 月にその成果として連結ソフトの暫定版を作成し、試行を重ねた後に 7 月を目処に世界に先駆け、BIM による CASBEE の評価を可能にする連結ソフトとして「Revit® + CASBEE® Connecter」を市場投入する予定です。将来的にはこの連携ソフトを利用した CASBEE 評価の申請も視野に入れています。

さらに、この連結ソフトは省エネルギー法に基づく性能基準である PAL (Perimeter Annual Load: 年間熱負荷係数)計算にも対応しています。このため、自治体によっては CASBEE による評価書提出が義務付けられている建築物に加え、平成 20 年度の省エネルギー法改正により、平成 22 年 4 月 1 日から新たに PAL の届け出義務が生じる小規模な建築物に対しても、有効なソリューションとなり得ます。また BIM の利用により、設計者は従来手作業で行っていた CASBEE の煩雑な申請作業にかかる業務量を軽減でき、評点の早期把握が容易に可能となるため、設計から解体まで建築業界全体で建築物の環境性能効率の向上に対する取り組みが一層進むと期待されます。

JSBC 理事長で CASBEE 研究開発委員会の委員長でもある村上周三氏は次のように述べています。「建築物が環境に与える影響は意外なほど大きく、我が国では日本で消費される総エネルギー量のうち、商業ビルと住宅が占める割合が 3 割強に達しているとされています。また、商業ビルと住宅のエネルギー量は、GDP の推移とほぼ比例して 1973 年から 2007 年の間に約 2.5 倍に増加していると報告されています。このため CASBEE の開発・普及は、政府の京都議定書目標達成計画や国土交通省の環境行動計画の対策としても位置付けられています。オートデスクの BIM をはじめとする 3 次元 CAD ソフトは、2 次元設計では適わなかった建築設計の CG 化や視覚化、シミュレーションを通じて建築物のエネルギー消費や資源循環、地域環境などの指標などを可視化し、環境性能効率の向上を強力に推進します。今回の提携を契機に、発注者や建築会社の間で CASBEE 評価の気運が一層高まり、建築物に係る質の向上と同時に、省エネルギー、エネルギーの有効利用、環境負荷の軽減等を通して、環境配慮の取り組みが進むことを望みます」

また、オートデスク株式会社 代表取締役社長の鬼澤盛夫は次のように述べています。「オートデスクは、デザイン・テクノロジーを通じて環境デザインやグリーン設計、サステナブル設計を推進し、持続可能な環境の維持に努めています。このため、今回、オートデスクの BIM ソリューションである Revit Architecture と CASBEE の連結ソフトの開発が実現に向け、大きく進展したことを非常に嬉しく思います。連結ソフトの利用により、建築設計者が CASBEE による環境評価作業時間を従来の 1/2 以上、削減できることを目指しています。また、今回の提携を機に、建築に携わる人々が、建設が環境に与える影響を再認識し、環境にやさしい BIM の利用を前提とした建築の変革が始まることを期待しています」

JSBC とオートデスクでは、今後 CASBEE と BIM の連携による利点や将来の展望に関するセミナーやワークショップを随時開催し、環境配慮設計を普及・啓発していきます。

以上

一般社団法人 日本サステナブル・ビルディング・コンソーシアム(JSBC) 概要
低炭素型社会の実現及び国民生活の安定と健全な発展に寄与することを目的に、住宅を含む建築物の総合的環境性能評価手法(CASBEE)の開発とその普及等を通じ、省エネルギー等環境性能に優れ、持続発展可能な社会の構築に資する建築物の推進を図っています。
JSBC ホームページ: http://www.jsbc.or.jp/


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